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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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サル特集;チンパンジーの好奇心/追加補講(4/4)_学究達=434

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年04月10日<ⰧⰊⰧ ☆  インドネシアのスンバワ島が超特大の屁をこいたため、世界から夏が無くなる(1815年)。 ☆  豪華客船『タイタニック』がサウサンプトンからニューヨークに向けて最初で最後の航海に出発(1912年)。YMOメンバーの祖父が数少ない乗客生還者の一人、無論 日本人。 ☆  日本の本州と瀬戸大学を結ぶ「瀬戸大学連絡橋」が供用開始した。略称は「瀬戸大橋」。JR瀬戸大学線の児島-瀬戸大学間も同日開業。同年3月13日上映の感動映画『生還トンネル』とあわせ、「一本列島」という名死語も生まれた(1988年)。

本日記載附録(ブログ)

…… …… 参考資料: サル特集 / チンパンジーの好奇心  (4/4)  …… ……

 

チンパンジー文化が消える?

 モーガンとサンズはある仮説を立てている。アリ塚の減少と、若いチンパンジーが年長者から道具の使い方を学ぶ機会が減ることで、チンパンジーの文化は少しずつ衰え、複雑な学習行動は消滅するかもしれない、というものだ。二人がこの仮説を検証できる機会が訪れようとしている。今後数年以内に、CIBがグアルゴ川のすぐ東側にある「Cゾーン」と呼ばれる森で木材の伐採を開始する可能性が高く、研究者はそれを見越して、2002年からライントランセクト法(調査エリアを直線状に移動しながら生物の生息状況を記録する手法)によるCゾーンの生息数調査を精力的に実施してきた。この調査の目的は、伐採の前と後のデータを集めて、森林伐採がチンパンジーの行動に与える影響を明らかにすることだ。

 グアルゴ三角地帯の西側にある「Dゾーン」では、CIBが5年前から伐採を始めている。この区域の状況は、Cゾーンの将来を考える上で参考になりそうだ。私たちが丸木舟を降りてDゾーンの乾いた土地に上陸した時、モーガンは「2004年当時、ここは美しい森でした」と悲しげに言った。それまでとは全く違う環境に足を踏み入れたことは明らかだった。私たちは泥でぬかるんだ伐採道路を次から次に横切った。なかには2車線の「大通り」もある。道の両側には、掘り返された木の根と腐りかけた木片が散乱していた。

 CIBの伐採事業は、業界で最も厳しい持続可能性と環境保護の基準を満たしている。「彼らはアフリカ中部で最も優秀な木材会社です」と、WCSコンゴの責任者ポール・テルファーは言う。「伐採してほしくはないですが、どうしてもというのなら、CIBにお願いしたいです」

 そうは言うものの、Dゾーンの森はあちこちで破壊され、チンパンジーの姿はどこにもない。モーガンとサンズが6年前に訪れた時、この区域のチンパンジーのほとんどが人間を恐れなかったが、今では人間の気配を察知しただけで身を隠すか、逃げ出す。彼らは私たちを恐れることを学んだのだ。モーガンとサンズがグアルゴで出会った400頭あまりのチンパンジーは、もう以前のように好奇心旺盛な行動を見せることはない。研究者がここで過ごす時間が増えれば増えるほど、原始の森の神秘性はそれだけ薄まり、人間を知らないチンパンジーと遭遇するチャンスは少なくなる。チンパンジーの研究と保護活動は、必然的に彼らの行動を変えることになってしまうのだ。

 ただし、グアルゴ三角地帯は研究の手がほとんど入っていない広大な森の一部にすぎない。私はグアルゴを離れる前に、モーガンとサンズと一緒に、グアルゴ川とンドキ川の合流地点近くにあるマイェレ・コミュニティーという群れの生活圏で2日間キャンプをした。そこで、人間を知らないチンパンジーと出会った。

 1頭の雄が私たちを見つけると、興奮した鳴き声を上げ、私たちをもっとよく見ようと身をかがめた。モーガンはバックパックを背中から降ろし、静かにフィールドスコープ(野外観察用の望遠鏡)を取り出した。「あのチンパンジーはこれまで人間を見たことがないのです」と、彼は私に言った。その若い雄は、植物の蔓(つる)を激しく揺すり、小枝を何本か私たちのほうに投げつけて反応を確かめようとした。間もなく、この雄の鳴き声に仲間たちが引き寄せられ、全部で8頭のチンパンジーが私たちの頭上の大枝に集まった。そして、森の地面にいる「体毛のない直立したサル」を食い入るように見つめた。

 チンパンジーたちは視線をこちらに向けたまま、用心深く近づいてきて、最も若い1頭が私たちから10メートルも離れていない枝の上まで来て座った。すると、サンズが私たち全員に外科手術用のマスクを手渡した。人間ではなくチンパンジーを病気の感染から守るためだ。

 私たちは少しだけ後ろに下がると、それから数時間、彼らを見つめ続けた。私たちを見る彼らを私たちが見て、彼らを見る私たちを彼らが見る。やがて、この場所を離れる時が来た。私たちには調べるべき森がまだほかにもあり、探すべきチンパンジーがまだほかにいる。それでも彼らは好奇の目を私たちに向け続けていた。

動画資料:1  ヒトに一番近い存在 チンパンジー | ナショジオ https://youtu.be/bzeTo332bjc  

動画資料:2   ボノボ、その驚くべき能力~full ver.part1    https://youtu.be/N39AZO1MDQE   

動画資料:3   ボノボ、その驚くべき能力~full ver.part2    https://youtu.be/RJZ_FXcWBU4   

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/6a82929008f92b3c685d1fd59577783d

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森のなかえ

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