ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年11月18日<ⰧⰊⰧ
☆★ 桓武天皇により京都が首都になる(794年=延暦13年10月22日長岡京から平安京へ)。今天皇陛下は東京にお住まいになられてますがあくまで奠都である。☆★ ウィリアム・テルの弓矢とリンゴを使った瞬間芸が成功し、後にスイスが独立する切っ掛けとなる(1307年;嘘から出た誠)。 500年後の真実、アフリカ人(黒人)奴隷反乱軍がフランス軍(ナポレオン軍)に勝利(1803年=ハイチ革命)。☆★ ニキータ・フルシチョフが西側の資本主義者に好むと好まざると関わらず歴史は我々に味方する!貴様らをいずれ葬り去ってやる!と言い放つ(1956年=西側諸国大使への演説)。それから35年経って、結局自分たちが葬り去られる側になるという皮肉。
本日記載附録(ブログ)
地球上のありとあらゆるものは、様々な元素でできている、/なかでも「大きな元素」は自然には存在せず、人工的につくったものだ
大学院生の住田貴之とともに実験結果の初期解析を行なった結果、2012年8月に3個目の113番元素の合成を新たな崩壊経路で確認する
この実験が新元素の合成成功に結び付き、世界の科学者が“超重元素の錬金術師”と彼を呼び、113番元素は「ニホニウム」(nihonium元素記号:Nh)との命名される
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
様々な科学手法・長期間の反復実験を重ねる“超重元素の錬金術師”=森田浩介=
森田浩介(13/13) ◇◆ 第六回 113番新元素の名前は何になる? =2/2= ◆◇
「・・・・・・ウランより原子番号が上のものが1つもわかってないときに、93番のネプツニウムという元素をアメリカの研究者が発見して、次にプルトニウムも発見した。実はこれ、原爆を作ったマンハッタン計画に深く関わっていて、プルトニウムの場合は核兵器にできる利用価値がすごくあったわけです。それで戦争中は情報が出てこなくなるんですが、戦後彼らはすごい知識を蓄積していて、93番から103番までの元素は全部アメリカの発見なんです」
ウラニウムがウラノス(天王星)で、ネプツニウムはネプチューン(海王星)。そして、プルートー(冥王星)のプルトニウム。さらにその次、95番はアメリカの名を冠したアメリシウム、96番はキュリー夫人の業績をたたえたキュリウム、97番は研究所があったバークレイからとってバークリウム。さらに98番、カリフォルニウム(カリフォルニア)、99番アインスタニウム(アインシュタイン)、100番フェルミウム(フェルミ)と続く。
「106までは、アメリカとロシア(ソ連)の研究所がつくるんですけど、107以降がドイツなんです。第二次世界大戦で負けて意気消沈していたドイツが、GSIという非常に強力な研究所をつくって、目玉的な成果として107、108、109の3つの新元素をつくった。それで国民を勇気づけるわけですよね。敗戦でぼろぼろになった国で」
なるほど、日本では湯川秀樹博士のノーベル賞受賞で、社会が勇気づけられたのと似たことが、ドイツでは新元素発見で起きたということなのである。
「周期表の上に自分達の国の科学者がつくった元素が載ることは、やっぱり国民に元気を与えるというか、そういう力を持ったアクティビティなので、意識せざるを得ないんですよ。命名権は、実験グループにしか与えられないので、国に来るわけじゃないんですけどね」
113番元素の先取権・命名権を、森田さんたちが手にすることができるか、まだ確定したわけではない。ただ、その期待は高い。前にも述べた、森田さんの部屋がある建物の1階の展示スペースでは、すでにいくつかの命名案が掲示されていた。
ジャパニウム、ワコニウム、ニシナニウム。
ジャパニウムはもちろんジャパンを意識してのこと。ワコニウムは、研究所がある埼玉県和光市からとったもの。ニシナニウムは、日本の現代物理学の父とも評され、理化学研究所の所長も務めた仁科芳雄博士にちなんだものである。
名付けによっては、非常に大きなニュースになるだろう。メディアスクラム的な過熱をするかもしれず、それはちょっと勘弁とも思う。
しかし、基本的には、非常にわくわくすることだ。前にも書いた通り、世界中の人たちが学ぶ周期表で、世界の確固たる秩序と神秘を示すピースとして、我々の社会が生みだした研究成果がはっきり示される、ということなのだから。
次回は“人類史研究グループ 海部陽介”に続く
=== 参考資料: 新元素発見までの道のりとこれから(2/2) ===
GARISは4つの大きな電磁石からなり、磁力を使って粒子の軌道を変えることができる。その際重要なのが粒子の質量と電荷だ。作られた113番元素の質量は一種類だが、電荷はバラバラなので軌道を決定できない。
しかしGARISの中にヘリウムガスを詰めると、113番元素イオンがガスの中を進む際、ヘリウムと衝突を繰り返しながら電子のやり取りをし続けるため、電荷がある平均値で一定になることがわかった。これにより、113番元素の軌道が定まり、検出器へ導くことに成功した。
忍耐と信念の575日間、衝突回数は400兆回
113番元素を作る実験は、24時間体制で行われ、亜鉛ビームの照射時間は575日間に及んだ。亜鉛とビスマスの衝突回数は実に400兆回。しかし、作られた113番元素はわずかに3個だけだった。新しい元素の合成はこれほどに難しい。
「原子核を衝突させる速度はこれで合っているか、実験装置はすべて正しく動いているか。忍耐が必要でしたが、実験者すべてが、自分たちの実験は正しい、待っていれば必ず見つかるはずだという信念を持っていました」(森本さん)
自信を持てた理由のひとつは、113番元素の合成に着手する前に、同じ装置で108番から112番までの元素を合成できていたことだ。その当時、107番~112番の元素はドイツが先行して発見していたものの、理研チームも108番から112番を自分たちの装置で再現に成功。しかも、日本の装置はドイツのものより性能が高いと確信していたという。
さらに、アジア初の新元素を誕生させるという大きな目標があったことや、10年~20年かかる研究に対する周囲の理解や支援も、チームの大きな支えだったと羽場さんは振りかえる。
次は、119番、120番の発見だ!
現在、理研では、未報告の119番元素や120番元素の合成への挑戦が始まっている。例えば、119番は、96番の「キュリウム」に23番の「バナジウム」を衝突させて合成する計画で、ビームを作るための線形加速器と、原子核を選り分けるGARISの改良も既に終わっている。ニホニウムの実験と大きく異なるのは、アメリカのオークリッジ国立研究所との共同研究である点だ。
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