ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年06月02日<ⰧⰊⰧ
☆★ ぐうたら感謝の日。&so、裏切りの日=織田信長が明智光秀に裏切られて攻められ、本能寺で自害=。Also, 路地の日。☆★ 裸の男たちが組んず解れつやるのを公衆の面前でやるのは不道徳ってことで、両国に専用の建物が完成(1909年)。しかし太平洋戦争のドサクサで日本大学に横取りされる。☆★ 米空軍のF-4ファントム戦闘爆撃機が、箱崎地区内で九州大学に建設している大型電算機センターへ特攻(1968年)。&so、ドジャースへと逃げ出した野茂英雄が竜巻旋風でメジャー初勝利(1995年)。
本日記載附録(ブログ)
「絶対に沈まない」といわれていた豪華客船タイタニックが沈没した
---最新調査で腐食・崩壊が判明した豪華客船、「静かに眠りについた」は誤解---
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
◇◆ 崩壊進むタイタニック、実は壮絶な沈没だった =3/3= ◆◇
バラード氏の調査以来、沈没地点には訪れた人々の痕跡が残るようになった。現代のごみが辺りに散らばっており、潜水艇が船体に降りたり、ぶつかったりして損傷を与えていると主張する専門家もいる。生物による腐食も、容赦なくタイタニック号をむしばんでいる。船の木造部分は大半が軟体動物の餌になり、あらわになった金属は細菌に食べられて「ラスティクル(rusticles)」と呼ばれるつらら状のさびができている。
この先、タイタニック号が多少なりとも形を保っていられる期間はどれくらいなのだろうか。米マサチューセッツ州にあるウッズホール海洋研究所の専門研究員、ビル・ラング氏は「人によって見方はさまざまです」と話す。「船首はあと1~2年で崩れるという人もいれば、何百年も持つだろうという意見もあります」
タイタニック号とともに失われたもの
初めて大海に出たタイタニック号には、乗客・乗員2000人以上が乗り込んでいた。だが、この航海から生還したのはわずか706人だった。
タイタニック号は乗客・乗員合わせて3511人まで搭乗できたが、救命ボートは1178人分しかなかった。さらに悪いことに、必死で避難する中、定員に達する前に出発する救命ボートもあった。1500人余りの犠牲者の大半が、凍える海で体温を奪われて息絶えた。沈む船の中でも数百人が亡くなったとみられる。その多くは、米国での新生活を夢見て三等船室に乗りこんだ移民の人々だった。
タイタニック号の事故では、人命とともに失われたものがあった。秩序という幻想、技術の進歩に対する信頼、ヨーロッパが全面戦争に向かう中で切望されていた未来。最後の願いは、現代の世界にも満ちている恐怖と不安に取って代わられてしまった。
「タイタニック号の大惨事は、シャボン玉が弾けたようなものでした」と、映画制作者のジェームズ・キャメロン氏は語る。「20世紀最初の10年間には、豊かになっていく意識が強くありました。エレベーター、自動車、飛行機、無線通信! 何もかもが驚異的で、無限に上昇するスパイラルのようでした。しかしタイタニック号の沈没により、そうした幻想は砕け散ったのです」
◇ 公海に沈むタイタニック号、誰がどう守る? ◇
発見から30年、豪華客船のこれからを海洋考古学者に聞いた
ちょうど30年前(1985年)の9月1日、海洋考古学者のロバート・バラード氏は、水深約4000メートルの海底に横たわるタイタニック号を発見するという世紀の偉業を成し遂げた。
世界で最も有名な沈没船の一つであるこの豪華客船が発見されてからというもの、これまで数々の科学調査や遺物収集、観光ツアーが実施されてきた。それに伴ってこの先、船をどう保存していくかという問題が浮上している。
タイタニック号は、カナダ・ニューファンドランド島の南東沖約600キロの公海で沈没した。海事法によると、公海に沈んでいる船の残骸は、どの国も管轄権を持たない。タイタニック号を所有していた会社はとうの昔に消滅しているため、船までたどり着ける機材と専門知識さえあれば、誰でも船へ接近でき、遺物を持ち帰ることも可能だ。
今では沈没現場を訪れた観光客の残したゴミが付近に散乱し、潜水艇が船の上に降りたり衝突したりして船体を損傷させたと指摘する専門家もいる。また、自然現象による船の崩壊も懸念される。特殊な軟体動物が船の木造部分をほとんど食べつくし、微生物がむき出しの金属を蝕み、「ラスティクル(rusticles)」と呼ばれるつらら状の鉄さびを生成している。
法的議論は何年も続いているものの、今のところ大した解決策は見いだせずにいる。タイタニック号はどこへ向かうのか。ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者であるバラード氏に聞いた。
――タイタニック号は今後どうなるのでしょう。
船はすでに100年以上の間、海の底に眠っています。おかげで、タイタニック号は水中文化遺産としてユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の保護下に置かれることになりました。
一方、カナダがタイタニック号の沈んでいる海底の領有権を主張 しようとしているようです。現在、ここはカナダの排他的経済水域(EEZ)の外にあるのですが、この水域の延長を申請することは可能です。大陸棚の延長といって、自国の大陸棚が200カイリを超えて延びていることが証明できる場合、200カイリ以上先でも自国の大陸棚として設定できるという規定があります。
タイタニック号は、この大陸棚の上に乗っています。
また、遺物の回収に関しては、もはやコストに合う見返りが期待できなくなっているという現状があります。
――船自体はどうでしょうか? 保存状態は?
船の損傷の大半は、その上に降り立った人間によるものです。船体自体は非常に頑丈で、船首部分の底は海底にしっかり潜り込んでおり、それが船をつなぎとめている状態です。
おそらく船の上部のもろい部分は崩れ落ちてしまうと思いますが、船体自体は、海底に衝突した勢いで船首の底が約27メートルも地中に潜り込んだため、まだまだ持ちこたえると思います。
船を保存する技術はあります。今のままの状態で保存・維持することは可能ですが、問題は誰がそれをやるかです。
――コストが問題なのでしょうか?
そうですね。技術の問題ではありません。ただ、数百万ドルもかからないとは思います。建物を保存・維持するのと同程度でしょう。
初めて船を発見した時、水生生物の付着を防ぐためにピンク色の塗料が塗られた部分には何も付着していないようでした。100年以上経った今でも、塗料は効果を発揮しているのです。ですから、船全体をこの塗料で覆ってはどうかと考えています。そうすれば、船体が崩壊してしまうという事態は避けられるでしょう。
――沈没場所を訪ねるツアー客は?
すでにピークは過ぎました。コストをまかなえるだけの観光客が集まらないのです。この夏は、ひとりもいませんでした。
過去30年間の観光客数を見ても、2004年に私たちが探査に入って以来ほとんどいません。ここ10年間で訪れた人は、おそらく皆無だと思います。
次回は“タイタニック 沈没の真実/ジェームズ・キャメロンが船内を巡る”に続く
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森のなかえ
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