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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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豪雪が防災上の大問題_学究達=319佐藤 威 (09/09)

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年04月23日<ⰧⰊⰧ

☆★ ウィリアム・シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』初演。エリザベス1世が観劇した(1597年)。&so、250年後の豊国、京都御所建春門前に公家の学問所・学習院が開設され、講義を開始。学習院の歴史が始まる。☆★ 円=一周=360°から1ドル=360円の固定相場にすることが決まる(1949年)。☆★ 終戦後もウクライナで生活していた元日本軍兵士上野石之助が63年ぶりに一時帰国(2006年)。

本日記載附録(ブログ)

世界一の豪雪の国/日本。 21世紀に入り、雪が多くなった。

豪雪が防災上も見逃せない問題として浮上してきた。 雪氷防災とは・・・・・

【この企画はWebナショジオ_【研究室】_「研究室」に行ってみた】を基調に編纂(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

◇◆ 佐藤 威(09) /  第5回 雪に慣れない都市部に潜む雪害のワナ ◆◇

 研究所を訪ねて東京に帰った翌日、2013年、最初の雪が降った。

 所用があったため、ふりしきる雪の中を難儀して歩いて駅まで行くと、なんとか列車は動いていた。ただ、のろのろ運転でいつも15分で到着するターミナル駅まで30分くらいかかった。ふだん雪になれていない東京は、実に雪に弱い。

 電車だけでなく、人も雪になれていない。

 ぼくが歩いている目の前で、何人かが滑って転んでいた。

 テレビ局に勤務していたことがあるので知っているのだが、テレビの報道局では「滑る名所」のようなものが、代々申し伝えられていて、雪の日や翌朝など、出勤ラッシュの前から張り込んで映像を撮ろうとする。そして、カメラマン自身も滑ったりする。

 これは、雪国出身の人から見ると、非常に滑稽でもあるようだ。しかし、危険でもあって、この初雪では、関東だけでも400人ほどが転倒で怪我をしたというニュースを見た。また、同日、東北地方で雪下ろし中に転落して亡くなった方もいたから、やはり、屋根雪問題というのは、とてもシビアなことなのだとあらためて認識した次第。

 では、ふだん雪慣れしていない地方に雪が降った場合、ぼくたちはどんな注意をすればいいだろう。たとえば、転倒ひとつとっても、雪国の人はそう簡単には転ばないらしい。佐藤さんも言っていたし、知人の雪国出身者もなぜあんなに転ぶのかと不思議がる。

 ではどうすればいいのか。

「端的に言うと、靴を履きかえなさいっていうことですかね」

 と佐藤さんはまず述べた。当たり前といえば当たり前だが、東京では皮底の靴で雪の上を歩いている人をよく見かける。

「だって普通の革靴、滑るでしょう。せめてギザギザのある靴にしてほしいというのがまず1点。それからもう1点は、やっぱり転んでもいい備えをしてくださいと。具体的にいうと、例えば帽子をかぶる。手袋をする。厚手の防寒具を着ると。それだけでもいざ転んだ時に受ける衝撃が大分違うはずですから、それらはまず必須ですよね」

 さらにもう1点、佐藤さんは、歩き方、をあげた。

「いつもどおりに歩いてちゃ駄目なんですね。一歩一歩、踏みしめるように歩くこと。よく話題になるのは、札幌の雪祭りとかで、雪のないところから観光に来て、滑って転んで怪我をするケース。観光にきてもらって怪我をするのは悲しいので、インターネットでも雪道を歩き方の極意、みたいな紹介がありますよ。『雪道』『歩き方』ぐらいでネット検索すると、たくさん出てきます。もう図解入り、場合によっては動画があったりしますね」

 実際に、このふたつキーワードで検索したところ、トップには「札幌発!雪みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト」というところがヒットした。歩き方指南、靴の選び方指南、と充実している。

 というわけで、雪の上の歩き方は、ネットで調べたり、身近な雪国出身者から聞いたりして学習できそうだ。

 では、自動車はどうだろう。

「東京とか横浜とかも結構、場所によっては坂がありますからね。そういうところを走るなら、防ぎようがないですね。どう考えても、チェーンを着けるかタイヤを換えるしかないですよ。どちらもできないなら、車を使うなっていうしか……」

 こっちのほうは、運転技術だけではどうにもならないようだ。チェーンを着けたりタイヤを換えるのは靴に比べると相当難儀である。公共交通機関でできるだけ済ませて、自家用車は乗らないのが一番か……。

 さらに、佐藤さんは、意外なことを述べた。いや、これまでのお話の文脈からは当然気にすべきことなのだが、雪国以外の問題とはあまり感じていなかったのだ。

「あともう一つ気にしてほしいのは落雪ですね。スカイツリーとか、高い建物もかなりあるわけです。気温は通常、地表が一番高くて上に行くと下がってきますよね。100メートルで0.6℃くらい。ですから、地表で雨やみぞれでも、上の方では雪というのはあるんですね。雨に変わる前の0℃近辺の雪です。そして、0℃近辺の雪っていうのは湿ってますからくっつきやすいし。雪が降り止んで気温が緩むと落ちてきやすいんです。スカイツリーでも去年、実際にありました。それが人に当たったらどうなるか。足元は当然気をつけていただくとしても、上もちょっと気をつけていただきたいですね」

 佐藤さんからこの話を聞いた翌日の東京の雪で、スカイツリーからの落雪が民家の屋根に穴を開けたという報道があった。たしかに恐ろしい。建物の損壊ではなく、人に当たる可能性は常にある。

 また、地上では雪ではないのに、スカイツリーや高層ビルの上部では着雪する可能性というのは、言われてみれば当たり前とはいえ、まずは驚いた。スカイツリーの場合600メートル以上あるわけだから、理論的には地上よりも3~4℃気温が低いことになる。ただの雨だと思って油断していたら上から雪の塊が……ということはあり得るのだ。管理会社はそれを理解しているとは思うが、スカイツリーに限らず、高い建物にはそういう危険性があることは、もっと知られるべきだろう。

おわり

次回は緊急企画“ウクライナ市民が自作する「弱者の武器」モロトフ・カクテルとは”に続く・・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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