☆★ デイリー・メール紙が某外科医の撮ったイタズラ写真をネッシー出現!と大々的に報道(1934年)、世界はトリック写真であったと撮影者が白状するまでの60年間騙された。☆★ 特捜検察は政府の都合がいいことしか捜査してはならない、と言うことを一般国民に知らしめた日(1954年=造船疑獄で犬養健法務大臣が指揮権を発動)。☆★ 任天堂によって、新型兵器『ゲームボーイ』が発売される(1989年)。
本日記載附録(ブログ)
世界一の豪雪の国/日本。 21世紀に入り、雪が多くなった。
豪雪が防災上も見逃せない問題として浮上してきた。 雪氷防災とは・・・・・
【この企画はWebナショジオ_【研究室】_「研究室」に行ってみた】を基調に編纂(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
◇◆ 佐藤 威(08) / 第4回 雪に弱くなった雪国 =2/2=◆◇
積雪の研究者の間では、日常的なもので雪の硬さ、絞まり具合を表現するスケールが使われることがあるそうだ。その伝でいくと、表面近くは「こぶし」だが、数10センチ下の方になると、ザラザラの粒になり押し固められ、おそらくは「鉛筆1本」レベルだった。冬のはじめに降ってから、何度も暖かい天気を経て融けたり、また凍ったりした部分もあり、単に圧縮されただけではない複雑な様相を呈する。佐藤さんがスコップを使って、弱そうな面にさっと力をかけると、ずるりとその面の上の雪が滑った。つまり、それが弱層。これが山の斜面なら、このあたりから表層雪崩が起きる。
弱層は、見る人が見れば、分かる。冬山に登る人は、自分で雪の状態を確かめて歩くことが推奨されている。ただ、センターが行っている雪崩の危険度予測では、すべての地点に職員をはり付けて、雪の状態を観察しているわけではない。人員的に無理だ。
「予測はコンピュータを使ったシミュレーションです。今積もっている雪に対して、条件はいろいろ変わりますよね。例えば、晴れた日、雪の中にどれほど熱が伝わるかとか、それで融けたのであれば、水分がどういうふうに移動していくかとか。積もったときは雪の結晶の形が目でも見えるんですが、時間がたつと結晶の形が変わっていきます。これは変な言葉ですが『変態』っていいます。昆虫の変態と同じ意味合いですね。変態することで、力学的な性質とか、熱的な性質もどんどん変わっていきます」
気温がプラスになると一部の雪が融ける。氷の粒の集まりの中に液体の水が共存することになる。すると、氷の粒子が大きくなるという性質があるのだそうだ。これが、「ざらめ雪」。濡れている間は弱く、弱層になる。また、山で冷え込んだときには、雪の中に霜ができる。積もった雪の中で霜が成長して、すると雪の粒同士の結合が非常に弱い「しもざらめ雪」というものに変わる。これも弱層になる……等々。本当に、積もった後の色々な条件で積雪の中の状況はどんどん変わっていく。当然、弱層のあり方も場所も変わる。そういったことをすべて扱えるモデルを作って、シミュレーションするという。そして、リアルタイムで危険度が分かるハザードマップを提供し、道路の管理者などが活用する。そういう流れになってきている。
ほかにも、佐藤さんの専門、地吹雪についても道路関係機関への情報提供を行っていて、これは視程距離、つまり、何メートル先まで視認できるかという目安を予測している。100メートルというのが、予測のキーとなる数字だ。
「視程距離が100メートルぐらいになると、円滑な交通が妨げられるというふうに言われてますので。ただ、予測値は小型乗用車の運転席から見た時という前提で出しています。吹雪って、走った経験があるとわかるんですが、下のほうほど濃くて、上のほうは薄いんです。トラックのような大型車両ではずっと視界がよい。霧だったら変わらないんですけどね。だから、小型乗用車が前が見えなくてブレーキを踏んで、後ろから大型車両がドンとぶつかる、という事故が起きやすいんです」
さらに、研究所内を案内してもらっていると、マイナス5℃の低温室で、長岡技術科学大学の研究者と学生たちが、外から採ってきた雪を使ってなにやら実験をしていた。雪を圧縮して回転させ、雪と金属の間の摩擦を測っているとか。除雪車が雪を取り除くときにブレードで雪を「切る」のだが、その際の効率的な回転数やらトルクやらを求め、改良するための共同研究なのだという。雪国をより住みやすくするための研究を本当に各方面にわたって展開しているのだった。
次回は“第5回 雪に慣れない都市部に潜む雪害のワナ”に続く・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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