睡眠はとても日常的な「行動」だ。誰だって毎日眠る。
当たり前の睡眠なのに、日本人の5人に1人が問題を抱えている
何が問題なのか。どうすればぐっすり眠れるのか ??⁈
その答えを国立精神・神経医療研究センター三島和夫が明かす
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・s資料編纂=涯 如水)
◇◆ 三島和夫(10) / 第4回 目からウロコの不眠症治療法 =2/4= ◆◇
子どもが眠れない時など、親としてよく助言してしまうあの考え方もダメってことにならないだろうか。つまり、「眠れなくても、横になっていれば、体は休まるから、横になっていなさい。そのうち眠くなるから」というやつ。ぼく自身、これまで何度も言ってきたし、自分自身に言い聞かせ、眠れない夜を横になったまま過ごしたこともある。
「それ、よくかかりつけの内科の先生なんかに言われたという人は今もいるんですが、絶対、不眠症ではやってはいけないことです。それをやっているから、みんな不眠症が悪くなっちゃうんです」と三島さんの回答は、案の定、であった。
お医者さんでも誤解していることがあるそうだから、これも相当強力な神話なのだろう。
「眠れなければ、絶対ベッドにいては駄目だ、というのが、今の不眠症治療です」と三島さん。
「10分たっても眠れなかったら、ベッドから出るだけではなくて、寝室から必ず出るようにしてもらいます。というのは、不眠症の人って簡単な問題にはまっていて、ベッドに入って眠れないままにずっと我慢してるとか、音楽を流してリラックスしようとしたりとか、眠くなるまで本読んだりとか、テレビをつけてぼんやり見て、自然に眠りに落ちるのを待つとかしますよね。これ、本読むのも、音楽聞くのも、テレビを見るのも、人間にとっては脳波の上では覚醒する作業なんですよ。だけど勘違いしてて、例えばつまらない本を読んでれいば眠くなるとか思っているんですね。でも、不眠症の人は活字が目に入ってくるだけで覚醒するし、読んでいても眠気が来ないと認識しただけでもっと覚醒してしまうんです」
この手の不眠症というのは、自らを誤った観念にはめ込むことでどんどん悪化するようだ。不眠の原因は他にもありうるから、必ずこれという訳ではないのだが、自分で自分を追い込んでしまったがゆえの不眠というのは切ない。これまでの疫学調査の結果では、不眠症の診断を受けている人の約2割が原発性で、別の約2割がうつ病によるものだそうだ(さらに残りが、疼痛や痒み、頻尿などの疾患、薬剤が原因のもの、など)。不眠はうつへの1つの入り口であり、うつで不眠にもなることを考えると、主に不眠を訴えて通院する人は、最初の時点では、単に「誤った観念」にはまってしまったパターンの人が多いかもしれないと想像する。
では、10分たっても眠れなかったら、寝室から出るように、という真意はどこにあるのだろう。
「自分が不眠に困ってない頃は、眠くなったらベッドに行って、横になると知らない間に寝ていたわけですよ。ところが、不眠を気に病んでベッドでいろいろなことをやってわざわざ覚醒する条件づけの作業をいっぱいやっているわけです。言ってしまえば、骨を見てよだれがでていた(無条件反射)犬が、飼育員の足音を聞くだけでよだれが出る(条件反射)ようになるのと同じで、寝室でテレビをみたり本を読んだり悶々と悩んだりして覚醒していた(無条件反射)がために、寝室に向かうだけで覚醒してしまう(条件反射)ようになるのが慢性不眠の条件付けです。だから、今私たちがやってるのは、不眠の認知行動療法として世界的に行われているものと同じで、眠れなければ絶対ベッドから出るようにするんです」
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 睡眠健康講義 =眠りのメカニズム その1 (2/2)= □■
・・・・・・・では、皆さんがふだん寝足りないからといって、日曜日の朝9時、10時まで寝ていたらどうなるでしょうか?10+15=25時 と眠くなるのは真夜中すぎになってしまいます。その結果、月曜日には睡眠不足となり、マンデーブルーの原因になってしまいます。月曜日には、交通事故、心筋梗塞等が多いことが報告されていますが、多分にこの睡眠不足が関係していると推測されます。週末にいつまでも寝ていることが体のリズムを乱し、健康でなくなる一因にもなるのです。
カーテンを10㌢
早目に眠るためには、朝に起きる時間が大切なことがわかりました。それでは、朝に気持よく起きるためにはどうしたらいいのでしょうか?その方法のひとつが、カーテンを少し開けて寝るということです。
人間は、朝の光が目に入ると、その刺激が脳や交感神経に伝わり目覚めるという、覚醒のメカニズムがあります。まぶたの上からでも光が交感神経を刺激して、血圧や脈拍をあげ、消化管が動き出すようにめざめの準備をするのです。遮光カーテンで眠っていると、この目覚めの準備ができず、悪いめざめとなります。目覚めをよくするには、カーテンを最初から10センチほど開けておく、またはレースなどにして朝の光をとり入れると良いのです。
私の友人で札幌在住の神経内科ドクターの自宅は、まったくカーテンがないそうです。そのため、3人の子どもたちは、とてもワイルドに元気とのことです。カーテンのない生活も慣れてしまえば、自然のリズムにあってとても快適とのことでした。ただ、彼の家の隣は墓地なので、カーテンがなくても困らないこともあるでしょうが・・・。
「出典:宮崎総一郎 『全国商工新聞 』2012年9月17日」
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◆ 睡眠と体内リズムのはなし 睡眠のメカニズム ① ◆
動画のURL: https://youtu.be/C64BkusaISE
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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