睡眠はとても日常的な「行動」だ。誰だって毎日眠る。
当たり前の睡眠なのに、日本人の5人に1人が問題を抱えている
何が問題なのか。どうすればぐっすり眠れるのか ??⁈
その答えを国立精神・神経医療研究センター三島和夫が明かす
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・s資料編纂=涯 如水)
◇◆ 三島和夫(09) / 第4回 目からウロコの不眠症治療法 =1/4= ◆◇
一般に流布されている「理想の睡眠は8時間」というのは間違いで、それだけ長い間眠ることができるのは、中学生くらいまでだそうだ。その人がまだ眠りを必要としているかどうかは、脳波の測定で分かり、成人後は7時間台、70歳で6時間くらいというのが平均値だ。しかし、日本では、「8時間神話」が根強いのか、眠れないのに眠ろうとする人が多いという。
不眠症について質問した時、三島さんがまず強調したのは、まさにその件だった。
「70歳近くなると、正味6時間くらいしか眠れないというのは、つまりそれで充分ということなんですね。だけど日本の65歳の人は、平均で寝床に9時間もいるんです。だから、3時間は寝床にいても眠れなくて、いったん眠ってもトイレに行った後しばらく起きていたりとか、そういうことを繰り返している。そんなの不眠が悪くなるに決まってるんですね」
眠れないのに寝床に長い時間いるから不眠が悪くなる。
これはどういうことなのだろう。
眠れないから不眠、というふうに理解していたわけだが、それは筋が悪い、と言われているようで、居心地が悪い。よくよく聞くと、どうやらそのあたり非常に大切なポイントのようなのだ。
やはり、分かりやすいのは、お年寄りの例。
「高齢になってくると、昼のことはさておいて、とにかく今日眠るまでに何分かかるとか、トイレに何回立つとかにこだわりある人が多いんです。でも、夜中に5回6回トイレに行って問題なく昼間生活できれば、まったく構わないんですね。逆に、眠りの時間や夜中のトイレの回数を数え始めて、減点法で考えてしまうといけません。原発性不眠症と言いまして、本当は問題なく眠れているかもしれないのに、何回目がさめたとかトイレに何回立ったとか数えて、そういうことばかり気にするようになる、まさにそのときが不眠症なんです。気にしないで日中、元気にしている人は、何回目が覚めたところで不眠症とはいいません」(註:「原発性」とは、ほかに何か病気・原因があって二次的に誘発されるのではなく、まさに不眠症自体が第1の症状であるような場合を指している。医学ではよく使われる言葉だ。紛らわしいけれど原子力発電所とはまったく関係ない)
不眠症は「眠れる/眠れない」の問題ではないと聞くとなにか語義矛盾のようで不思議な感じだが、そういうことなのだと納得するかない。
とすると、昔から言われる「眠れない時は羊を数える」というのはダメな感じがする。羊の数が積み重なるとどんどん「眠れない点数」がアップしていき、どことなく強迫観念的になってしまう。
「たしかに、だめですね。英語ですと、sheep、シープ、シープで、sleep、スリープ、と似てるんで、まあゴロで言ってたわけです。日本人がヒツジとかって、読みづらいですよね(笑)。いずれにしても、それでは眠れませんから」
ここではたと気づいたのだが、子どもが眠れない時など、親としてよく助言してしまうあの考え方もダメってことにならないだろうか。
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 睡眠健康講義 =眠りのメカニズム その1 (1/2)= □■
人間は、目が覚めてから約15時間後ぐらいに眠くなるというメカニズムを持っています。朝起きた時間で、夜眠る時間が決まるということです。
いくら早く寝ようと思っても、すでにその日の朝起きた時間によって、眠くなる時間が決まっているので、早く眠りたいときには、その日の朝に早起きしておくことが大切です。
夜早く眠れば
滋賀県のある幼稚園で、睡眠のお話しをお母さん方にした時のことです。アンケートにある母親が次のように書いていました。
「最近、うちの3歳の子どもが早く寝ないので困っていました。今日先生の話を聞いて、朝起きた時間から計算してみると、ぴったり子どもの寝ている時間になり、びっくりでした!明日からは、カーテンを開けて早く起こしてみようと思います」
このお母さんは、たぶんそれまで、カーテンを開けないで暗い部屋でお子さんを寝かせていたのでしょう。朝の忙しいときに子どもが起きてくると、わずらわしかったかもしれません。朝の7時に起きると、眠る時間は7+15=22、午後10時になってしまいます。
プロゴルファーの石川遼選手が高校生の時には、朝5時に起きて、夜8時に就寝していたと、ある雑誌に父親の話が掲載されていました。計算がぴったり合いますね。自然な良い眠りをとっているので、石川選手はすごい成績を上げるだけでなく、人柄もよく英語も達者なのですね。ただお年寄りでは14時間程度、若い人では16時間と長くなることもありますが、平均的には15時間前後のようです。
なぜ15時間かというと、朝起きてから休まないで脳を使っていると、15時間ほどで機能が落ちてくるのです。また、眠りのホルモン「メラトニン」も、朝の光を浴びて15時間前後で体の中に分泌されてくるので、2つの効果が合わさって眠くなると考えられます。 ・・・・・・明日に続く
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◆ 【科学的解説】寝不足でも1日を乗り切る方法4選【徹夜明け】 ◆
動画のURL: https://youtu.be/2W_RJENF9MQ
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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